公開特許 2014年1月~12月

2015年2月27日 特許

コーヒー香味料、その製造方法及びその利用        【特開2014-36632】

本発明は①コーヒー豆を加熱し、ガスを発生させ、②発生したガスの温度を下げ、難溶性成分を液化除去し、③液化されなかったガスを冷却捕集することで溶解性と香味の優れたコーヒー抽出物を得る方法である。一般的に、香料原料として使用されるコーヒー豆抽出物は焙煎後の豆から抽出される為、焙煎中に発生する香り成分がある程度消失した状態で抽出物を得ることになる。さらに抽出法によってはコーヒー豆由来の難溶性成分も同時に抽出することになり、後の水溶性化の工程において、さらに香味を損失することが多かった。これに対し本発明では、コーヒー豆を加熱し発生したガスを直接捕集する為、コーヒー特有の焙煎香を逃すことなく抽出することができる。さらに、ガス捕集の前段で溶解性の悪い成分を除去する工程を有しているため、缶コーヒーなどの飲料へ応用することに適している。

 

アルコール感付与剤およびその利用         【特開2014-045712】

近年、健康意識の高まりや、飲酒運転に対する規 制の強化等により、ノンアルコールビール、ノンアルコールカクテル、ノンアルコール酎ハイ等のノンアルコール飲料の需要が拡大している。これらへのアル コール感付与については、苦味付与剤や収斂味付与剤といった味に関する技術が知られているが、アルコール独特の風味を連想させる香りまでは付与できないも のであった。この課題を解決するために鋭意研究した結果、ダバナ抽出物および/またはトルーバルサム抽出物を含むアルコール感付与剤を発明した。本発明品 は、食品に配合することでアルコール独特の風味を付与する。

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